カノジョ。
今日はカスミさんだけが泊まりにきてる。

いつものようにフトンを並べてだらだらおしゃべり。


「ねぇ、リサちゃんはガクちんのことどうおもってるの?」


突然カスミさんがそんなことを言い出した。

どうって言われても…


「うーん、遊びなれてるなぁ…って。
うちのバイトだけでも、いっぱい女の子に声かけてるみたいじゃないですかー!」
「あーそうだよねぇ。
でもとくにリサちゃんのことは気に入ってる気がするよー?」
「えー!?からかっておもしろがってるだけですよー!」
「そうかなぁ。
…じゃあアッチーは?」

「え、アッチーさんですか?
かっこいいとは思いますけど、ちょっと調子よすぎてーって、別に嫌いなわけじゃないですけど(汗)」

「うんうん、そっかー」


カスミさんはちょっと意外そうな顔でうなずく。

「リサちゃんは好きなひととかいないの?」

いわれて気づく。
そういえば、カスミさんとそーゆー話ってしたことない。


…てゆーか、あたしがそーゆーの興味ないから当然か。


いままで他人に話したことはなかった。


でもなんでだろう、
話したいって思った。


カスミさんに。
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