カノジョ。
「アッチーのことスキなんだろうな」


…やっぱり。


「…そう、ですよね…」

「え、まさかお前もアッチーがすきとかいうんじゃねぇだろうな」
「や、違いますよー!!」


違う、あたしがすきなのは。


すきなのは。


でもそれは絶対叶わない恋。


足元がふらつく。
心臓がいたい。苦しい。
体中に黒い嫌なものがじわじわひろがっていく気がする。



「よかった」
「え?」

宮坂さんの声で我にかえる。


「おれたちさ、つきあわねぇ?」

笑顔。
こわい。
でもこの苦しさから救ってくれるなら。


気づいたらあたしはうなづいていて。



その日のうちにあたしは、宮坂さんとSEXをした。
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