カノジョ。

「ねぇ、マイコ」

「何？」

「もしさ、今まで超仲良かった女の友達から、本気で好きとかって言われたらどうする？」

「えーなにそれ、難しいなぁ。
わたしはあんまり偏見とかないけど、でもわたしはレズじゃないから受け入れてあげらんないし。
気まずくはなっちゃうかもね。」


「だよねー…」




それ以来、あたしはカスミさんを避けるようになった。



ちょうどテスト期間に重なったのをイイワケにして(普段勉強なんてしないのに)
バイトをしばらく休む。




最後にあったとき

カスミさんは少し寂しそうな顔をして

でも「どうして？」とは聞いてくることなく

連絡も取りあわないまま、何日かが経っていった。