カノジョ。
「あたし、妊娠、しちゃったかもしれない…です…」


「え…」


「どうしよう…」



しゃがみこんで動けなくなったあたし。

その上から覆い被さるように、
カスミさんがあたしを抱きしめてくれる。



「とりあえず落ち着こう」

そういって人気のない公園に入る。

あたしをベンチに座らせると、落ち着くまでカスミさんはあたしの背中をさすってくれていた。
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