カノジョ。
それからたぶん20分くらいたったころ、カスミさんは戻ってきた。

マツキヨの袋をもって。



「ごめんね、近くになかなか薬局みつからなくて」

「これ…」

袋からでてきたのは妊娠検査薬。




「とりあえず、調べてみよう。それから、いっしょにこれからのこと考えよう」
カスミさんはそういって箱をあたしに渡した。




現実を知るのは怖い。
でもカスミさんがいてくれる。
あたしはひとりじゃないから―
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