罪人ノ恋謌‐神ヘノ生贄‐
『おねぇちゃんだぁれ?』
「…え?」
気付けば、1人の亜人の小さな男の子がリリアの側にいた
『おねぇちゃん、人間?』
「……そう、よ。」
リリアがそう答えた時、横からまた別の声が聞こえた
『人間がなんのよう?』
狼の耳と尻尾を生やした少年、その少年が金色に輝く瞳でリリアを見ていた
「あ…私…。」
『ここは人間の来る場所じゃない。
帰れ。』
妙に心にその言葉がエコーした
帰る…?