罪人ノ恋謌‐神ヘノ生贄‐
ジッと見つめ、一口パクリと口にいれる
塩味で大変質素なスープだが、リリアの心を満たすのには十分な温さだった
自然に、リリアは涙がでそうな気持ちになるのを必死で堪えた
温い―‐
とても温い
温もりを感じる
今や、両親2人を失ったも同然な彼女
久し振りに、家族という温さを感じた
『リリアちゃん、遠慮しないで食べてね?』
急に訪れた私を、優しく出迎えてくれたウォルフのお母さん
家族って、心地よい