罪人ノ恋謌‐神ヘノ生贄‐




はぁ、はぁ


意気込み過ぎて、息が荒くなる


私は皇太子を殴った手を、もう片方の手でギュッと握る


「階級なんてばっかじゃない!!?
なによ、偉そうにして!
貴方よりか亜人の方がよっぽど優れてるわっ!!!?」


もう投げやりで、あはは、と無理に高笑いをしてみせた


他にいい案が思い付かなかったからだ


ウォルフたちは唖然としている、皇太子は尻餅をついている


もう取りかえしなんてつかない





< 22 / 32 >

この作品をシェア

pagetop