罪人ノ恋謌‐神ヘノ生贄‐
はぁ、はぁ
意気込み過ぎて、息が荒くなる
私は皇太子を殴った手を、もう片方の手でギュッと握る
「階級なんてばっかじゃない!!?
なによ、偉そうにして!
貴方よりか亜人の方がよっぽど優れてるわっ!!!?」
もう投げやりで、あはは、と無理に高笑いをしてみせた
他にいい案が思い付かなかったからだ
ウォルフたちは唖然としている、皇太子は尻餅をついている
もう取りかえしなんてつかない