罪人ノ恋謌‐神ヘノ生贄‐
「おまえを殺人罪の罪で、連行する。」
たった今、そう少女に告げられた
少女は目を丸くする
「何かの間違えです!
私は殺人など侵していません!!」
貴族階級とは思えないほど、みすぼらしい服を着た少女
彼女の名は、リリア
今年、裁かれるはずだった男のたった1人の娘だった
「いや、お前は母親を殺した。」
「母は病気でなくなったんです!」
少女の必死な弁解も、城からの使いには戯言にしか聞こえなかった