罪人ノ恋謌‐神ヘノ生贄‐



「いい加減黙れ!
言い訳無用だ!!」


城からの使いは知っていた


リリアは、罪なんか侵してないと


しかしながら、生贄をあげなければ自分たちが危ないと思った


だから、聞こえないふりをしたのだ



「早くこい。
聖アグリル祭は明日なのだから。」


その言葉で気付いた


リリアは、自分の罪は作られた物だとわかってしまった


「っ!!!!
卑怯者ぉっ!!!!」


どれだけ絶叫しても、手にかかった重たい鎖は退ける事ができない



リリアは、罪人となった





< 7 / 32 >

この作品をシェア

pagetop