罪人ノ恋謌‐神ヘノ生贄‐










「国王陛下、連れてまいりました。」


リリアは、その使いに連れられて、国王陛下の前に出された


「これがあの罪人の娘か。
なんと汚らわしい。」


きらびやかな衣装を身にまとった、国王が言った言葉は冷たかった


それは重く、リリアに突き刺さる



「この娘はどうしますか?」


「そうだな。
明日まで、亜人たちと一緒に雑用をやらせればいい。」


「じゃあ、あの地下町に連れていけばよいのですね?」


「うむ。
たっぷりと、死ぬまで働かせろよ。」


「ははっ。」




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