遠い背中~大好きだよ先生~

偶然

自転車で学校へ向かう。


今日は何となくここに止めよ。


学校の近くのマンションに止めた。


私は一つ信号を渡ろうとして横を見た。


間違うはずがない‥


私の目の前にいるのはバイクに乗る先生の姿だった。


「先生おはよ~」

「おはよー」

「また後でね。」


そして手を振って学校に向かった。


ニヤけが収まんない‥


前を見たらさっき会った先生がいた。


「さっきは偶然だね」


向こうも何か言ってきた。


被って聞こえない。


「えっ?」


て聞き返した所も被った。


「お前前髪切ったな。パッツンやん」


そう言ってパッツンの真似をしてきた。


ぷーって膨れる。


「お前それって癖毛?」

「そやけど?」

「人形みたいやな」


今、絶対顔真っ赤だよ?


褒め言葉なのかは別として


先生が私の髪に触れただけで


すごい幸せなんだよ。


その日から朝、先生と会う事が多かった。

その度に手を振ってた。


何か嬉しかったりする。


もうすぐ夏休みである。


さあ~来た地獄の夏休み。


でも、先生に会えるからいっか‥


合宿も行かないし、ゆっくりしよう。


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