トライアングル
およそ3ヶ月前の事だった。
「俺、芸能界入りしたんだぁー!」
「「はぁ?!」」
「はぁ?!じゃねーしぃー!」
「なんで?」
信じたくない事実だった。
私の友達の友達が芸能人と付き合っていたらしい。
そして、ほっかっとかれて散々だったらしい。
「いやね、スカウトされちゃって!」
そりゃされますよ。
学校1の美男子ですもん。
「・・・・」
「お前・・・菜子のッ・・・」
私は想吾の制服のすそを握った。
春斗がやりたい事だもん否定するのは彼女失格。
「頑張ってね!あたしもう行くね」
「俺も行こ」
「じゃーなー」