まつり国のお姫様
「じゃあ、ありがとうございました。」
それだけを言うと、少年は走って行った。
「ほんと、単純だわ。」
「みゆき様。」
「何?」
「本当は、本当においしいと思いましたでしょう?」
「んなわけないじゃない。」
「失礼いたしました。」
何を考えてんだか。
「でも・・・」
先を歩いていた飯塚が振り返る。
「まずくもなかった。」
あたしがそう言うと、飯塚は微笑んだ。
それだけを言うと、少年は走って行った。
「ほんと、単純だわ。」
「みゆき様。」
「何?」
「本当は、本当においしいと思いましたでしょう?」
「んなわけないじゃない。」
「失礼いたしました。」
何を考えてんだか。
「でも・・・」
先を歩いていた飯塚が振り返る。
「まずくもなかった。」
あたしがそう言うと、飯塚は微笑んだ。