君だけのサンタクロース



リキに相談したら・・・って、
顔を思い出すだけで
何故かまた心臓が響き出す。


ドキン、ドキン
こんな大きな心の音
どうかおばあちゃんに
聞こえませんように。


そう願いながら
最後の金平糖を食べて、
ドキドキを沈めた。



甘い甘い味で心を満たし
彼のぬくもりを思い出して眠る。



でもそのドキドキは、
翌日、彼に逢ったときに
また煩く鳴り出した。




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