君だけのサンタクロース
「心春ちゃんやー!今心春ちゃんの話してたんやで!」
ゴローは心春に抱きつこうとして台で足をぶつけたのにも関わらず、心春に飛びついていった。
…なんで、なんで
心春がこんなとこにおるん?
「あんな、クリスマス一緒に過ごさへん!?」
「クリスマス?ゴロー君と?」
「アホか。エイジと俺もおるわ。」
「べっつにー、りっくん達おらんくてもええよー」
心春と目線が合い、慌てて逸らした。
・・・やっぱ顔合わせれん。
アホやんな、俺。
「クリスマス・・・おばあちゃん独りにさせたくないんだよね」
「やったら心春ちゃん家でもええで!」
ゴローの笑顔に振り回されとる心春の頬は、少しだけ赤かった。
なんなん、あいつゴローが好きなんか?