君だけのサンタクロース



「じゃあ、おばあちゃんに聞いとく」
「大人数ダメやったら、僕だけでええからね!」


きっとゴローもあの調子やと好きやろうな・・・心春んこと。友達感情か恋愛感情かわからへんけど。

…………“も”って何?

ゴロー“も”って。

やっぱり俺は心春ん事が好きなんやろうか。



「そういや、心春ちゃん何か用事あったんやろ?」
「あ、そうだ。あのね・・・こ、金平糖下さい」


心春の頬はさっきよりも赤く染まった。


「金平糖好きなん?瓶か、袋のヤツどっちにするー?」
「うん!好き・・・え!?」



心春は金平糖が並ぶ、菓子の棚を見てそんな声を上げた。




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