君だけのサンタクロース
幼い頃のあたしは、こんな風に笑ってたんだ。
おばあちゃんが言ってたゴロー君とリキと仲が良かったっていうのは本当だったんだね。
それで、ゴロー君があたしのサンタクロースになったんだ。
そう…リキじゃなく、ゴロー君が。
仲が良かった、と聞いて少しでもリキがサンタだと期待してた自分がバカみたい。
ゴロー君に確かめたわけじゃないけど、彼の駄菓子屋にあたしの持つ瓶があって、同じように金平糖が入ってた。
ゴロー君から貰ったこんぺいとうを瓶に詰める。
コロンコロンと七色の星が幾つも幾つも流れていくのを目で追った。