君だけのサンタクロース



リキにとっても、あたしは必要のない子かな。

一粒取って食べみても、それはただ甘い、甘いだけで、ズキズキ痛む胸は収まらなかった。


気付けば、クリスマス間近。


今年も悪い子だったから、きっと此処に居るサンタさんもあたしには来ないね。


何日も綺麗なままだった灰皿に、また灰を落とした。



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