君だけのサンタクロース



「は!?いつの間に呼び捨て!?」
「ええやん。やって黙っとるリキが悪いんやで」


いきなりエイジから電話かかってきて、受話器側の奴は偉く強気。

そして俺の不機嫌をどんどん増してゆく。



「このままやったら心春東京に帰るかもしれん」



途端に衝撃が体を巡る。

ばあちゃんが嫌がってたこと。

「俺が帰さへんから、大丈夫や。」

なんて偉そうにゆうてたけど思ってみれば無理な話やな。




「結婚させられるんやって、坊っちゃんと」
「・・・別にええやん」



所詮、身分がちゃうねん。分かってんねんて。



「リキがとめんのやったら、俺が引き留める」
「べつに・・・」



エイジくらい、強気でゆけたら楽なんやろうな。



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