君だけのサンタクロース
『おとんがゆってた。男はおっきくなったら大切なひとのサンタになるんやって。』
『りーくんのおとうしゃまが?』
『おん!やから俺、心春だけのサンタになる!』
『ほんとうに?ずっとシャンタしゃんでいてくれるの?』
『約束やで!男はひとりにだけしかサンタになれへんから、やから』
あたし馬鹿だ。
なんで今頃思い出すんだろう。
リキ、
あのキスは二回目だったんだね。
『俺は、心春だけのサンタやねん。』
あたしにお星様をくれたのは、
リキ、貴方だったんだ。
「心春ちゃん、どうしたん?────…