君だけのサンタクロース

「ね…え、どうしたらい、い？どうすれ、ば」




此処に居たい、

だけど今までしてきたことを消すことなんてできない。

いまさら、こんなことを願うなんて。

頬には絶えず雫が流れ続ける。





「こ…んなときに、ええ子になろうとせんでも、いいんよ」







あたしの頭に優しく触れた、そのてのひらは微かに震えてる。

ばあちゃんの瞳からも、涙が落ちた。



「リキ君が好きなんやろ？」