君だけのサンタクロース
静かに顔を上げると、優しく笑うおばあちゃんが居た。
ゆっくり深く頷くと、堕ちた涙がジーパンに染みを作って広がった。
「伝えたん?その気持ち」
「で、も・・・東、京っ」
ばあちゃんは、あたしの何もかも見透かしてしまう人。
おばあちゃんはまた優しく笑った。
その笑顔はいつもあたしの背中を押して、包んでくれる。
そんな優しさが、いつも堪らなく嬉しかった。
いつも、いっだって、欲しかったものが、やっと神様に与えてもらえたと思った。
「ばーちゃんにまかせとき!心春は、」
おばあちゃんとは、短い間だったけど、たくさん喧嘩もしたね
酷いこと云ってしまったあたしを優しさで包んで、心配だってたくさんかけたね。
おばあちゃんの料理は世界1。
もう、具が大きすぎ!とか味が濃すぎ!とか、文句なんていわないから、お手伝いもちゃんとするから
だから、だからね