君だけのサンタクロース




「ばかサン、タ・・・ひっ、く・・・なんで云ってくれな、いの?」




彼の胸の中は酷く暖かかった。





「・・・気付いたん?」






リキのその言葉にコクンと小さく頷く。





「リキに好きな子が居て、も…リキのことが好き、だよ」







やっと伝えれた、その言葉。

突き放されてもいいと想った。呆れられてもよかった。




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