君だけのサンタクロース

「お嬢様を返して頂きたい。」


ひとりがそう言った途端、リキは玄関に向かって歩き出す。


「そんなん嫌に決まってんやろ。」


玄関にリキの声が響いた。

その言葉が、酷く嬉しくて。
そんなリキの背中がおっきく見えた。


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