君だけのサンタクロース


「なぁ、ばあちゃん。」


リキが隣に立つ顎を向けそう言うとおばあちゃんもリキと同じような表情を浮かべ深く頷く。



「あたりまえや。」



そしておばあちゃんの指先が微かに震えている事に気付いた。

「リキくん、箒持ってきて。」
「・・・・おん?」


え?なんで今・・・箒?

あたしと同じように不思議そうな表情で戻ってきたリキに慌てて箒を探して渡す。

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