君だけのサンタクロース
「聞きたいん!?ばあちゃんの武勇伝!」
なんて、おばあちゃんは過去おじいちゃんを捕獲した話を“あれは冬の寒い日でしたー”と延々に続けた(そら、じーさん男前でなー街の女同士で争奪戦やったんよ!んでな、)とそれはそれは細かくずーっとずっと話してくれた。
「どうぞっ!食べて下さい!」
「これ心春が作ったん?」
「うわー!めっちゃ旨そう!」
みんなの前にさっき作った苺のショートケーキを差し出す。
「うん・・・味は保証できないけど」
見掛けは思ったよりも上手に出来たんだけど甘いのが嫌いなリキは食べてくれないかな、なんて不安でいっぱい。