君だけのサンタクロース
………だ、れ?
すこしずつ顔を上げると、恐れながらも開いた目に映ったのは呆れ顔た表情を浮かべたリキと、その向こうで輝く星達だった。
彼の少し荒い息が白く零れている。
少し視界が霞んで見えなくなってしまいそうだったけど、思い切り押さえ込んだから幸い瞳から涙が零れることはなかった。
「ほら、」
「…ん」
リキに手を貸してもらうのは2回目。
立ちあがると膝の傷が痛んだけど、15歳になってまで迷子で転んで怪我をしたなんて恥ずかしいことがばれないように、ごく普通に歩いた。
・・・それでもやっぱり足が痛む。
リキは何も聞かず何も言わず、ただあたしをジッと見つめてる。
その視線あたしは耐えれなくて、下を向いて聞いた。