君だけのサンタクロース
おばあちゃんの顔が見れなくて背を向けたあたしは
気が付いたら自分の部屋に居て、煙草を吸ってた。
「……。」
あのときのばあちゃんはどんな顔をしてただろう。
傷ついただろうか?
怒っただろうか?
それとも…ううん、わからない。
今日もまた満月があたしを笑う。
時間はどんどん過ぎていって夜中の3時を周る頃、灰皿にもう余裕はなかった。
金平糖の甘い味が胸の痛みを軽くする。
それでもまだズキズキ痛んだ。