君だけのサンタクロース






だから想う。

できるかぎり、俺が昔の心春に戻したる。


もっと笑ってもっと泣いて、あん時の優しさも、ぜんぶ。





「リキっ…!ありがと!」




家から少しの距離で、声が聞こえて振り返る。




そこには、

あの頃と変わらない笑顔があった。






“りーくん、ありがとう”






なあ、心春。

あのときの約束を君は覚えていますか?





< 77 / 215 >

この作品をシェア

pagetop