燃えるこころ
NIGHT
15歳の梅雨明け、
あたしの周りは
あまりにも普通だった。
何にも特別じゃないし…
ただむせかえるように
熱いだけ。
「美海、お前何しにきた?」
お父さんはいらいら
してるみたいだった。
「別に?
暇だったからよったの」
「はやく家帰って
飯でもつくっとけー」
学校かえりに
お父さんの職場に
行くのが日課みたいに
なっていた。
通り道だし、建築関係の
道具は見てるだけで
楽しかったから。
それにPCには
インターネットも
繋いでて好きな芸能人の
ブログよんだりして。
とにかく隙をもてあましていた。