ハンソク★リレー the Last name(仮)
ドアーが全開になったことに反応し

俺を見て、一瞬止まったジョソコ(※女装している男性)の妹。


朝の風が、カーテンをふわりと揺らし

俺の開けたドアーへと風が吹き抜けていく。

女装したかわいらしい美少年から、

男装した巨乳で、ごっつい井上まおちゃんに似てる俺へと

風が吹き抜けていく。

ほのかに精子の匂いがふわりと、俺の鼻腔をかすめていった。


妹は、コロッと態度を変えて言った。


「わぁい、美人で巨乳のおねぇさんだぁれ??」

……くっ

か、かわいいじゃねぇか!!


俺のでかい胸に、いやな予感がわいてくる。

ま、待て待て!

ウエイウエイウエイウエイ!

と、両方の手の平を相手に向けたまま、(昨日TVでやってた刑事モノの映画の真似をしながら)井上まおちゃん激似の俺は、美少年の妹に近づいていった。

俺がコレで、妹がコレってことは

せーの

「「・・・・まさかうちの両親も・・・・っ!?」」

ふたりは顔を見合せて同じセリフを放った。

兄弟のシンクロ率は性別が変わったとて健在のようだ。


俺はひとまずジョソコの妹をおいて、

1階のリビングへと向かった。

トントントントントン

階段を降りるだけで巨乳がいちいち揺れて萌える。

あせる。

「おはよう~」

そ、そこで俺を待っていたのは──。





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