ハンソク★リレー the Last name(仮)
ひぐちかなこに似た母は心配そうに「どうしたの?……それよりどら焼のこと何だけど…」
眉毛がりりしい雑種のような犬の父は「信じられないかもしれないが私はお前の父だ……」
マネキンのような美男父は、「父さん男前だろう」と語りかけ、
おなじくマネキンのような美人母は「あらやだ母さんこんな綺麗になっちゃって」とのたまう。
あせる。
俺の両親が増えている。
「何だこれ!!!」
俺のすぐそばに立つ黒いマントを着た謎の男はつぶやく「原因は空間分離……」
「だから誰だよお前…」
謎の男は金色とも銀色にも見える仮面をそわそわと
しょっちゅういじりながら、時々腕時計をみたりしてリビングを居心地の悪そうに立ち位置を少しずつ変えながらたたずんでいた。
謎の男も含め5人に増えている。
いや、ちがう。おちつけ俺。
父と母が倍になり、この仮面の男が家の中にいるだけだ。
そんなに焦ることはない。大丈夫だ。それだけのことだ。
なにしろ、おれは楽天家。いちいち、あせってばかりいられないよな。
あはは
眉毛がりりしい雑種のような犬の父は「信じられないかもしれないが私はお前の父だ……」
マネキンのような美男父は、「父さん男前だろう」と語りかけ、
おなじくマネキンのような美人母は「あらやだ母さんこんな綺麗になっちゃって」とのたまう。
あせる。
俺の両親が増えている。
「何だこれ!!!」
俺のすぐそばに立つ黒いマントを着た謎の男はつぶやく「原因は空間分離……」
「だから誰だよお前…」
謎の男は金色とも銀色にも見える仮面をそわそわと
しょっちゅういじりながら、時々腕時計をみたりしてリビングを居心地の悪そうに立ち位置を少しずつ変えながらたたずんでいた。
謎の男も含め5人に増えている。
いや、ちがう。おちつけ俺。
父と母が倍になり、この仮面の男が家の中にいるだけだ。
そんなに焦ることはない。大丈夫だ。それだけのことだ。
なにしろ、おれは楽天家。いちいち、あせってばかりいられないよな。
あはは