ハンソク★リレー the Last name(仮)
「キャーー!」

か、巨大怪獣があばれていた!!

巨大というても

15mくらいか?

いがいとこぶりな感じだ。


いや、十分でかいのか?

なにこれ?

あせる。

「・・・原因は空間分離、あるいは・・・。」
振り返ると、謎の男が立っていた。

「どういうことだ?もっとわかりやすく説明しろ!」

「…地球が危ない…しかし、我ら五人の仲間は覚醒した…今こそ、戦いのときだ
…わかるか?ボインダー?」


「ボインダー?」



浮浪者のような臭いのする謎の男は、仮面を取り外し、俺の第四ボタンまで全開にした強いアメリカを象徴するようなセレブな胸を指さす。

……な、なるほど。

「こりゃ、ジ、Gはありそうだな」

思わず呟くと、にやり、と嬉しそうに男は笑った。

「それは、研究の成果だ。それを完成させるために、今日までかかった。」

そう言い終わるやいなや謎の男は、さっき取り外したばかりなのにも関わらず仮面をまた取り付けようとした。

目に止まったのは男の指。

意外なほどに細くて、白い、

神経質そうでパッと見なんだか器用そうではあるのだが仮面の装着の際には、その見た目とはうらはらに、なにやら手間取っているようだ。

よくよく見てみるとどうやら、もっとも重要な部分であろうサイドにある金具。

この留め金具の部分を何度も何度も同じ方向からこじ開けようと試み、手こずっていたのだ。

終いには力任せにウンとか、ハッとか声を上げた時点で、さすがに俺はなんだか見ていられなくなったんだ。


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