地味子の秘密 其の壱 VS黒羽の大妖怪
長い廊下を歩いていると、


「ちょっと杏っ!」


柚莉に服を引っ張られた。


「へ?な、何?」


振り向くと、プクッと膨れてる。



「モデルって『Kiss』なの!?」


「うん、言ってなかったつけ?」



「聞いてないよ―!」


柚莉は頭を抱えてる。


「じゃ…今言ったわ。」


ケロッとした顔で言った。


こんなところが、じいちゃんに似てるかも…。




「杏――――!!(怒)」


「ごめん、ごめん。
でも大丈夫でしょ?」



柚莉の髪を撫でながら言う。
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