地味子の秘密 其の壱 VS黒羽の大妖怪
よしよしと頭を撫でる。


「もう―ムリ――!」



あちゃーしょうがない。


「柚莉…どうしても緊張する?」


「する――!!」



ガバッとあたしに抱き着く。



「わかったよ…おまじないしてあげる。」


「おまじない?」


フッと体が離れる。


「うん、緊張がなくなるようにね。」


「ホントっ!?」



コクリと頷き、あたしは符を一枚取り出し、柚莉の額にあてる。




「彼女の緊を解き、これを依りとして移し替えよっ!!」
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