地味子の秘密 其の壱 VS黒羽の大妖怪
一旦目を閉じ、眉間に印を作った手を置いて呪文を唱える。



再び目を開けると
薄暗かったスタジオ内が、電気を明々と点けたみたいに良く見える。




あの人は何処…?



キョロキョロと探しても見つからない。



確かにこのスタジオだったもん!



その刹那、あたしに向かって何かが飛んできた。


ビュッ!!


とっさに避ける。



バサッ……



床に落ちたので下を見ると、



それは人の髪の毛だった。
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