地味子の秘密 其の壱 VS黒羽の大妖怪
低い声で睨みつける。


こんな奴 早く退治しなきゃ。


『何?退治する気?』



あたしの雰囲気がピリピリしたのを見て言う。

「もちろん。」


言い切ったあたしを余裕そうに見る。


『させねぇーよ』



ビュッと声と同時に奴の髪が伸びて、あたしの手足、首に巻き付く。



ギ……

「……っく……。」


締め上げられて苦しい。


『神崎の奴ってこんなものかよ。』

ニヤニヤ笑いながら、さらにきつく締め上げる。


『こんなもんならお前殺して、スタジオにいる人間残らず喰ってやろうか?』



ケケケと笑う。
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