地味子の秘密 其の壱 VS黒羽の大妖怪
そんなこと絶対にさせるもんかっ!!


絶対にみんなは護るんだからっ!!!




奴はもうあたしが無理だと思ったのか、少し締め付けを緩めた。



今だっ!!
素早く印を組み、呪文を唱える。


「オンアビラウンキャンシャラクタン!」


霊力が爆発し奴が吹っ飛ぶ。


ドンっ!『ぐはっ…』

ブチブチと髪がちぎれて
体が自由になる。


奴が起き上がる前に呼吸を整えた。


『…おのれぇぇぇ!!』


怒号とともに、鋭い爪を見せ向かってくる。


「ナウマクサンマンダバラダン、センダマカロシャダソワタヤウン、タラタカンマン!!」


鋭く言い、あたしは符を一枚出す。
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