地味子の秘密 其の壱 VS黒羽の大妖怪
「ホント…1日で人気者になるんじゃない?」


チラッと先生を見て言う。


「あれ?杏樹、瞼になんかついてる…。」


柚莉があたしの顔を覗き込んで言った。


「えっどこ?」


顔と眼鏡の間に指を入れてゴシゴシしてみる。



「待って、取ってあげるから眼鏡取って!」



柚莉に従い、眼鏡を外す。


軽く目を閉じると
柚莉が手で目の辺りを擦る。



いいよ。という声に目を開ける。



「糸屑だったみたい。」


ヒラヒラと風に揺れるそれを見せる。
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