地味子の秘密 其の壱 VS黒羽の大妖怪
先に答えてくれたけど…昼寝!?
なんでもないと言うような顔で言われ、あたしはキョトンとなる。
「ひ、昼寝するためだけにこんな所まで上ってきたの?」
あたしたちがいる階は、図書館の10階…つまり最上階。
昼寝するためだけに上がって来るにはちょっとキツいんじゃ?
「ここが一番静かなんだよ。」
「へ?」
「他の場所じゃ女子にキャーキャー言われるし、うるさくって眠れねーの。」
ああ…それでか。
でもさぁ……
「昼寝するんだね、優等生の王子様でも。」