地味子の秘密 其の壱 VS黒羽の大妖怪
「ふーん…忘れたんだ?

なら…記憶に残るキスしてやるよ。」



「えっ……んっ…!!」



グイッと顎を掴まれ、唇を塞がれる。


本棚に体を強く押し付けられて、身動きできない。


「んっ…ふ……やっ…。」


何度も角度を変え、噛み付くようにキスをする。


息が苦しくなったあたしは、ドンドンと陸の胸を叩く。


それでも離してくれる気配はなく、もうムリと思い、少し唇を開く。



開いた途端、口の中に温かくて柔らかいものが入ってきた。



「えっ……んっ…ふぁ……。」


陸の舌があたしの舌を絡め取る。
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