地味子の秘密 其の壱 VS黒羽の大妖怪
*第五章*

†集団宿泊

やって来ました♪

集団宿泊!


2泊3日で山の近くまで行きます。



今は、バスに乗り込むための点呼中。


「1ーD 全員いますかー?」


「はーーい♪」


宮下先生に元気良く返事をする女子。



1年生だけの宿泊だけど、今回は“人”以外もいるんです!


「杏ちゃーん 抱っこーー」


乗り込む順番を待っていると、藍鬼が手を伸ばしてくる。


ひょいっと抱き上げて、バスに乗る。


もちろん隣は柚莉で。


席に座ってから、藍鬼はまたあたしの胸に顔を埋める。


「藍ちゃん、本当に杏樹が好きね♪」


「うん!大好きっ!」


柚莉に笑って言うもんだから、可愛くてしょうがない。
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