地味子の秘密 其の壱 VS黒羽の大妖怪
柚莉を見ると、武田君とペアになっていてあたしを心配そうに見ていた。


「ペアつくったかぁー?」

先生達が確認してくる。


「神崎さんが残ってまーす。」


男子数人が言った。


その声に宮下先生があたしを見た。


「あー一人抜けたもんな…どうしようか。」


宮下先生は周りの先生達の相談中。


すると、男子達が提案してきた。


「神崎さんは、お化け役やればー?」


「だよね−似合ってるもんっ!!」


「神崎やれよー」


クラスメート達から口々に言われる。



「お前の地味さも、たまには役立つじゃん。」


カッチーン……!


うるさいなぁーやればいいんでしょ!!


あたしは先生の方を向き、

「先生、あたしやります。」


と言った。
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