地味子の秘密 其の壱 VS黒羽の大妖怪
グリップの握り方から教わる。


柚莉は武田君に、あたしは上田君に。


簡単にルールを説明してもらい、ボールを打ってみる。


「そうそう!上手いじゃん神崎さん!」



打てるとだんだん楽しくなってきた。



藍鬼は、ベンチに座って見てる。



始めて1時間くらい経った頃…。


「「キャー!」」


女の子の黄色い歓声がした。


4人共、手を止めて歓声がした方を見る。



げっ………!


そこには、今1番会いたくない人物がいた。


「おっ滝本じゃん。」

上田君が声をあげる。



はぁー帰りたい…。今すぐに!


とは思っても、言えない…。



陸は、黒のテニスウェアを着ている。


女の子達の目はハート状態。
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