地味子の秘密 其の壱 VS黒羽の大妖怪
サラサラの髪に、綺麗な眉、長い睫毛、通った鼻筋に、形のいい唇。


半袖から見える細めだけど固そうな腕。


スタイル抜群の陸に、とても似合っていた。



周りの女の子達が、‘テニスウェアになりたい…’

と言っていた。


ちょっ頭大丈夫ですか!?

それにっ、あんな爽やかそうにしてますが、中身かなりの変態ですからっ!!



軽やかにこちらへ歩いてくる。



え゛!?こっち来る!?


一人焦っていると、隣のコートで止まった。


なんでここぉーー!?



あたし達4人は、入口から1番離れた所にいた。


陸はよりによってその隣。


まだコートいっぱいあるでしょ!!



あたしを見た陸は、一瞬誰にもバレないように、ニヤッと笑った。



ゾクッ!!

背中に冷たいものが走る。
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