地味子の秘密 其の壱 VS黒羽の大妖怪
何考えてんの…?



あれは、絶対企んでるっ!
今までの経験で何となくわかる。




また4人でテニスを始める。


んーなんか、さっきより上田君近くない?


教えてくれるのはいいんだけど…

なんか腕とか腰とか…触ってくる…。


気のせいかな?


柚莉を見ると、同じ感じ。
ならいいか…。

ふと、陸のいる隣のコートを見ると、クラスメートと打ち合いをしていた。


「上手い…。」


フォームがキレイだし、無駄がない。


よくやってるのかな?



そんなことを思いつつ、あたしもテニスを楽しんだ。



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「キャー!!」


今度は歓声ではなく悲鳴が起こった。


「えっ?なに!?」


隣のコートから聞こえたので目を向ける。



そこには、腕から血を流している陸がいた。
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