地味子の秘密 其の壱 VS黒羽の大妖怪
そのまま手を引かれ、テニスコートを出る。



後ろでは、悲鳴と嫉妬の視線が止まらなかった。





陸と一緒に、医務室へ入る。


「すいませんって誰もいないし…。」


陸を椅子に座らせて、消毒液などをあさる。


「腕出して。」


あたしも座り、傷を見る。


「うわー深いかも…。」

タオルで抑えていたから出血は止まってるけど、かなり深く切れていた。


「しみるかな…?」

なるべく優しくやる。

「いってぇ…。」

陸が顔をしかめる。


「我慢我慢っ!」

テキパキを包帯を巻く。

「よしっ出来た!」


顔をあげると陸と近かった。


っ!!!


昨日のことを思い出し、パッと顔をそらす。
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