地味子の秘密 其の壱 VS黒羽の大妖怪
「なに企んでるの…?

ひゃあ…!」


いきなり腕を引かれ、陸の腕の中に収まる。


「ちょっ陸!…っん!」


顔をあげると、甘いキスが降る。





離れようとするけど、腰に手が回されてて動けない。


一度、陸が唇を離す。

「ちょっとっ…なんでキス…。」

「杏に治してもらおうかと。」


至近距離で話すため、お互いの息が触れる。


「はい!?さっき痛み引いたって…。」


「まだ痛いから、治して?」

甘い笑顔で言ってくる。


「じゃあ…呪文を…」

「キスがいい。」


言った途端に唇が重なる。


角度を変え、何度も繰り返す。


陸の指があたしの唇を開いた。
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