地味子の秘密 其の壱 VS黒羽の大妖怪



「…良いもんめっけ♪」


そう言うと、あたしの膝下と脇に手を入れ、持ち上げる。


「ひゃあ…」


それはいわゆるお姫様抱っこ。


憧れてたけど、今はいらないっ!!


ってあたしを持ち上げられるんなら、腕大丈夫でしょ!?



優しくある所に下ろされる。


「っベッド!?」

「だな?良い場所だろ。」

あたしを押し倒し、左右に手をつく。


「杏ちゃん、昨日の続きしよっか?」


可愛く言ってるけど、かなり危ない。


「いやいや…しませんから!」


首を左右にブルブルと振る。



「…俺が我慢できねぇーの。」


掠れた声で言うと、再び唇が重なる。
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